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歯がしみる原因のまとめ:歯みがきの習慣から歯周病、治療後の敏感さまで

歯がしみるのは象牙質が露出しているためで、象牙質が露出する経路には、歯みがきによる摩耗、過度な咬む力、酸による侵食、歯周病と歯ぐきの退縮、治療直後の一時的な敏感さなどがあります。原因によって、習慣を変えるだけでよいのか、歯ぐきの治療や詰め物が必要なのかが分かれます。むし歯やひびの入った歯もしみる症状を起こすため、原因は歯科での診察で確認するのが安全です。

公開 2026-11-08 · 更新 2026-11-08 · DentalStatics編集部

要点

疾病管理庁が挙げる主な原因誤った歯みがき、食いしばり・歯ぎしり、酸性の飲食物・胃酸の逆流、歯周病、治療後の一時的な敏感さ、加齢による歯ぐきの退縮 (出典: 疾病管理庁(KDCA)国家健康情報ポータル)
生まれつきの露出歯の約10%はセメント質とエナメル質が接しておらず、最初から象牙質が露出しています (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル)
成人の歯周病有病率19歳以上で23.4%(2018年国民健康栄養調査の口腔検診) (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル)
歯の付け根の摩耗と年齢歯みがき・咬む圧力・悪い習慣で生じる歯頸部の摩耗は、年を取るほど多くなります (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル)
一時的な敏感さを残す治療スケーリング、歯ぐきの治療、充填、クラウン、ホワイトニング (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル)

歯みがきの習慣で歯がしみるようになることはありますか?

疾病管理庁が最初に挙げる原因は、歯ブラシを横に強くこする習慣です。歯と歯ぐきが接する付け根の部分はエナメル質が薄いため、同じ場所を長い間力を入れてこすり続けると少しずつすり減り、内側の象牙質が露出します。

硬い毛、大きすぎるブラシヘッド、歯みがき粉をたくさんつけてごしごし磨く習慣が重なると、摩耗が早まります。ブラシが当たる力は柄を握る向きによって片側に偏りやすく、左右のどちらか一方の歯の付け根だけがひどくすり減っていることもあります。

歯みがきが原因なら、力を抜いて短く動かす方法に変えるだけでも、摩耗がそれ以上進むのを遅らせることができます。すでに深くえぐれた部分はひとりでに元に戻らないため、しみがひどい場合は歯科で詰めて補う治療も検討します。

食いしばりや歯ぎしりをすると、なぜしみるようになりますか?

寝ている間の歯ぎしりや、日中に無意識に歯を強く噛みしめる癖は、食事で噛むときよりはるかに長い時間、歯に力をかけます。この力は歯がたわむ付け根の部分に集中してエナメル質に微細な損傷を残し、時間がたつとくさび状のくぼみができることがあります。

朝にあごがこわばっていたり、歯の先が平らにすり減っていたりする場合は、歯ぎしりが疑われます。習慣が続くと、しみる部分を詰めてもまた外れやすいため、歯科では原因となる習慣から一緒に取り組みます。日中は上下の歯が触れていないかときどき確認し、触れていたら唇は閉じたまま歯を軽く離す練習をすると役立ちます。夜の歯ぎしりは自分では気づきにくく、家族の指摘や歯科検診で初めて見つかることが多いです。

酸性の飲食物や胃酸の逆流はどんな影響を与えますか?

炭酸飲料、スポーツドリンク、酸味の強い果物、酢の飲料のように酸度の高い飲食物は、エナメル質の表面のミネラルを溶かします。これを侵食といい、一度にたくさん飲むより少しずつ頻繁に飲む習慣のほうが、歯に酸が触れている時間を長くします。酸性の飲料を口に含んだままにする習慣や、寝る前に飲む習慣も、侵食を進める方向に働きます。

逆流性食道炎のように胃酸が口の中まで上がってくる場合や、嘔吐が多い場合にも同じことが起こります。疾病管理庁も胃酸の逆流をエナメル質が溶ける原因として挙げているため、酸っぱいものがよく上がってくるなら、しみる歯の治療とあわせて内科的な原因も調べる必要があります。

歯周病や加齢はしみる症状とどうつながりますか?

プラークや歯石がたまって歯周病になると、歯ぐきが腫れ、やがて下がっていき、その部分にエナメル質のない根の面が露出します。2018年国民健康栄養調査の口腔検診では、19歳以上の成人の歯周病有病率は23.4%で、50代以上で大きく増えました。

年を取るにつれて歯ぐきが少しずつ下がる変化も、根の露出を増やします。こうして生じたしみる症状は歯みがきを変えるだけでは減りにくいため、まず歯ぐきの状態を診察してもらい、必要なら歯ぐきの治療もあわせて受けます。喫煙や糖尿病のように歯周病を悪化させる要因がある場合は、その管理もしみる症状を減らす過程の一部です。

しみる症状の裏に別の原因が隠れていることもありますか?

むし歯、ひびの入った歯、古くなって隙間ができた詰め物や被せ物も、冷たい刺激にしみる症状を起こします。疾病管理庁は、知覚過敏を診断する際にこれらの原因と治療直後の一時的な敏感さを必ず区別しなければならないと説明しています。

下の手がかりは原因を推測する際の参考にとどめ、最終的な判断は診察と検査で行います。同じしみる症状でも、むし歯やひびが原因であれば知覚過敏用の歯みがき粉では解決せず、充填や補綴の治療が必要になることがあります。

よくある誤解と事実

誤解: 歯がしみるのは年を取れば誰でも経験することなので、そのままにしておけばよい

しみる歯は30~40代に特に多く、歯みがきの習慣、歯ぎしり、歯周病など、変えられる原因が多くあります。原因をそのままにすると、摩耗や歯ぐきの退縮がさらに進むことがあります。

誤解: 強く磨くほどプラークが落ちて、しみる症状も減る

横に強くこする歯みがきは、疾病管理庁が挙げる代表的なしみる原因です。力よりも、磨く位置と方向が重要です。

誤解: 歯がしみるなら必ずむし歯である

むし歯がなく、象牙質が露出しているだけでしみることはよくあります。ただ、むし歯と症状が似ていることがあるため、歯科での見分けが必要です。

よくある質問

急に複数の歯が一度にしみるのですが、原因は何でしょうか?

最近スケーリングやホワイトニングを受けた、酸性の飲料をよく飲んだ、歯ブラシを替えたなどの場合は、その影響かもしれません。特別なきっかけなく複数の歯が同時にしみ始めたなら、歯ぐきの状態と歯ぎしりの有無もあわせて確認してもらいます。

1本の歯だけがしみる場合も知覚過敏でしょうか?

歯の付け根が深くえぐれた1か所だけがしみることもあります。ただ、1本だけしみる場合はむし歯やひびの入った歯の可能性もあるため、診察が必要です。その歯で噛むと痛いか、甘いものにもしみるかを伝えると、原因を絞り込むのに役立ちます。

妊娠中やダイエット中に歯がより強くしみる気がします。

つわりで嘔吐が多かったり、酸の多い食べ物をよく食べたりすると、侵食が増えることがあります。嘔吐のあとは水で口をすすぎ、しみる症状が続くなら歯科で状態を確認してもらいます。

原因を調べるには、どんな検査を受けますか?

歯科では、しみる部分を器具で触れたり、氷や風を当てたりして痛みが再現されるかを確認し、むし歯、ひび、詰め物や被せ物の状態を調べます。必要に応じて、レントゲン写真で歯の内部や骨の状態を確認します。

原因が複数ある場合は、何から治すべきですか?

歯周病があれば歯ぐきの治療が先で、歯みがきと食習慣は最初から一緒に変えます。歯ぎしりのように時間のかかる原因は、歯科と相談して段階的に管理します。原因をそのままにしてしみる部分だけを詰めると、同じ場所がまたしみたり、隣の歯に広がったりすることがあるため、習慣の改善を治療と並行して進めます。

関連テーマ

参考資料

  1. 疾病管理庁 国家健康情報ポータル:しみる歯(歯の知覚過敏)
  2. 疾病管理庁 国家健康情報ポータル:歯ぐきの病気(歯周病)
  3. 疾病管理庁 国家健康情報ポータル:レジン治療
  4. 疾病管理庁 国家健康情報ポータル:歯痛および慢性痛

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