歯ぐきの出血で受診する時期:様子を見てよい場合と、すぐ受診すべき場合
歯ぐきから血が一、二度出てすぐ止まるなら歯みがきでの傷かもしれませんが、歯みがきや食事のたびに繰り返すなら、痛みがなくても歯科検診を受けるのがよいでしょう。疾病管理庁(KDCA)は、歯周病は初期にはほとんど痛みがなく治療を先延ばしにしやすく、噛むと痛くて受診するころには、すでにかなり進行していることが多いと説明しています。膿、発熱、顔の腫れ、止まらない出血があれば、定期検診を待たずにすぐ受診してください。
要点
| 疾病管理庁のセルフチェック項目 | 出血、歯のぐらつき、歯のしみ、歯ぐきの腫れ、歯ぐきの変色 (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル) |
|---|---|
| スケーリング後の出血 | 施術後2〜3日を超えて出血が続く場合は歯科を受診する必要があります (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル) |
| 検診の間隔 | 口腔疾患がなければ年に1回、最近治療を受けたなら半年ごとの検診が推奨されます (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル) |
| 国の口腔検診 | 一般健康診断の共通項目に含まれ、地域加入者の世帯主と20歳以上の世帯員は2年に1回、40歳でプラーク検査が加わります (出典: 国民健康保険公団) |
| スケーリングと健康保険 | 満19歳以上、年1回健康保険が適用されます (出典: 国民健康保険公団) |
歯ぐきから出血したら、いつ歯科に行けばよいですか?
歯ブラシを替えた初日や、硬い食べ物を食べたときに一か所から少し血が出てすぐ止まったなら、やさしく磨きながら数日様子を見てかまいません。傷による出血は、たいていその場所だけで短時間出て、治れば止まります。
逆に、歯みがきや食事のたびに複数の箇所から出血が繰り返されるなら、歯ぐきの炎症の可能性が高いので検診を受けるのがよいでしょう。疾病管理庁は、歯周病は初期にはほとんど痛みがなく、ある程度進行すると速度が速まるため、噛むと痛くて歯科を訪れるころにはすでにかなり進行していることが多いと説明しています。痛みがないときが、最も治療しやすい時期です。
様子を見る間も、歯みがきはいつも通りに、ただし力を抜いて行い、1日1回はデンタルフロスか歯間ブラシを使います。それでも出血が減らないなら、歯ブラシでは落ちない歯石が原因の可能性が高いので、これ以上待たずに予約したほうがよいでしょう。
自分で確認できるサインは何ですか?
疾病管理庁は、歯周病のセルフチェック項目として5つを挙げています。セルフチェック項目のうち一つでも当てはまれば、次の検診を待たずに近いうちに受診するのがよいでしょう。疾病管理庁は、出血がひどいからといって歯周病が重いわけではないと説明しているので、出血量よりも、繰り返すかどうかと、ほかの項目が一緒にあるかどうかを基準に判断します。
- 出血:歯みがきや食事のときに歯ぐきから血が出る
- ぐらつき:ぶつけた覚えがないのに歯がぐらつく
- しみ:歯ぐきが下がって歯がしみる
- 腫れ:歯ぐきが腫れてふっくらする
- 変色:歯ぐきが赤く、または暗赤色になる
急いで受診すべきなのはどのような場合ですか?
次のような場合は、歯ぐきの炎症が膿に広がったか、出血が歯ぐき以外の問題と関係している可能性があるので、当日か、できるだけ早く受診してください。息をしたり飲み込んだりするのが難しいほど腫れが大きくなったら、救急外来へ行きます。
- 歯ぐきを押すと膿が出る、または歯ぐきが丸く盛り上がる
- 熱が出て、頬やあごの下まで腫れる
- 出血が長い間止まらない
- 転んだりぶつけたりした後に歯ぐきから出血し、歯がぐらつく
- スケーリングや歯ぐきの治療の後、2〜3日たっても出血が続く
歯科だけでなく内科の診察も必要な場合はありますか?
歯ぐきの出血は大半が歯ぐき自体の問題ですが、疾病管理庁は、白血病などの血液疾患、血小板が減る状態、糖尿病、一部の薬も歯ぐきに影響しうると説明しています。歯ぐき以外にもあざができやすい、鼻血が多い、疲れやすいといった症状が一緒にある場合は、歯科とあわせて内科で血液検査を受けるのがよいでしょう。
抗凝固薬や抗血小板薬を飲んでいる間に歯ぐきの出血が急に増えたら、処方した医師にも知らせてください。糖尿病があって歯ぐきの出血や腫れが多い場合は、血糖コントロールの状態もあわせて確認すると、歯ぐきの治療効果にも役立ちます。
検診と健康保険はどのように活用しますか?
国民健康保険公団(NHIS)の一般健康診断には口腔検診が共通項目として含まれており、地域加入者の世帯主と20歳以上の世帯員は2年に1回受けられ、40歳ではプラーク検査が加わります。検診で歯ぐきの異常を指摘されたら、そのままにせず歯科で精密検査を受けてください。
満19歳以上は年1回スケーリングに健康保険が適用されるので、歯ぐきから出血があるなら、その年の保険適用スケーリングから受けるのが現実的な第一歩です。歯周病の治療を受けた後は、3〜6か月間隔で維持管理を受け、出血が再び起きていないか確認します。今年の保険スケーリングをすでに受けたか分からないときは、受診前に歯科か公団に確認しておくと、診療費をあらかじめ見積もることができます。
よくある誤解と事実
誤解: 痛くなければ歯ぐきの出血は急がなくてよい
歯周病は初期にはほとんど痛みがなく、出血が唯一のサインであることが多いです。痛みが出るころにはすでに進行していることが多いため、繰り返す出血は検診が必要です。
誤解: 血が止まったから歯科に行く必要はない
歯ぐきの炎症は、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら進行することがあります。原因である歯石が残っていれば、出血は再び起こります。
よくある質問
何回血が出たら歯科に行くべきですか?
決まった回数の基準はありませんが、歯みがきや食事のたびに繰り返すなら、炎症が定着したサインと考えて検診を受けるのがよいでしょう。一度でも膿、腫れ、ぐらつきが一緒にあれば、すぐ受診してください。
受診するとき、何を準備するとよいですか?
いつから、どの場所で出血するか、腫れや痛みがあるか、飲んでいる薬と持病を整理して行きます。薬の名前が難しければ、薬の袋や処方箋を持参すると正確です。国の口腔検診の結果通知があれば、一緒に見せるのも役立ちます。
国の口腔検診だけ受ければ十分ですか?
国の口腔検診は2年周期の基本的な点検なので、その間に生じた歯ぐきの問題を見逃すことがあります。出血が繰り返す場合や歯周病の治療を受けたことがある場合は、歯科でより短い間隔で検診とスケーリングを受けるのがよいでしょう。
夜に突然、歯ぐきの出血が止まらないときはどうしますか?
清潔なガーゼを出血している場所に当て、しっかり押さえて止血します。止まったか確認しようと何度もつばを吐くと、かえって遅れることがあります。しばらく押さえても止まらない場合や出血量が多い場合は救急外来へ行き、抗凝固薬を飲んでいるなら必ずその旨を伝えてください。
歯科に行くとすぐに歯ぐきの治療をしますか?
まず歯周ポケットの深さ、出血、ぐらつきを検査し、レントゲン写真で歯槽骨を確認してから計画を立てます。歯肉炎の段階なら、スケーリングとブラッシング指導で済むことが多く、進行している場合は何回かに分けて歯ぐきの治療を行います。