薬を飲んでいて歯茎から出血する時:関係する薬と歯科に伝えること
飲み薬が歯茎の出血に関わる形は2つあります。アスピリンやワルファリンのように血を固まりにくくする薬は、炎症のある歯茎から血が出やすく、止まりにくくします。また、韓国の疾病管理庁が挙げる降圧薬、抗けいれん薬、免疫抑制薬、経口避妊薬は、歯茎の炎症や腫れに影響することがあります。どちらの場合も、薬を自己判断でやめるとより大きな危険が生じるおそれがあるため、歯茎のケアを強化しながら、処方した医師と歯科の両方に出血の事実と服用中の薬を伝えるのが原則です。
要点
| 処置の前に伝えるべき薬 | アスピリン、ワルファリンなどの抗凝固薬・抗血小板薬 (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル) |
|---|---|
| 歯茎の炎症に関連する薬の種類 | 血圧を下げる薬、けいれんを抑える薬、免疫を抑える薬、経口避妊薬 (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル) |
| ワルファリン服用中の検査 | PT/INRなどの血液凝固検査を定期的に受ける必要があります (出典: 食品医薬品安全処 医薬品安全ナラ) |
| 骨粗しょう症治療薬 | 抜歯やインプラントのように骨が露出する処置では、顎骨壊死のリスクに注意が必要です (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル) |
| あわせて伝えるべき状態 | 抗がん治療のように血小板が減る状態、人工心臓弁や人工関節のように予防的な抗菌薬が必要な場合 (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル) |
どの薬が歯茎の出血と関係しますか?
最も直接的なのは、血が固まる過程を遅らせる薬です。心臓病や脳卒中の予防のために飲むアスピリンやワルファリンなどの抗凝固薬・抗血小板薬は、歯茎に炎症がある時に血が出やすく、止まるのに時間がかかるようにします。疾病管理庁は、こうした薬を飲んでいる人は、スケーリングの前でも必ず歯科に伝えるよう案内しています。
2つ目は、歯茎の組織や炎症反応に影響を与える薬です。疾病管理庁の資料には、降圧薬、抗けいれん薬、免疫抑制薬、経口避妊薬が、プラークとは別に歯茎の炎症に影響しうる要因として載っています。3つ目として、抗がん治療のように血小板の数を減らす治療も、歯茎の出血を増やすことがあります。
血液をさらさらにする薬を飲んでいる場合、どう管理しますか?
こうした薬を飲んでいる人にとって、歯茎の炎症は出血を大きくする直接の原因になるため、歯茎を健康に保つことが出血を減らす最善の方法です。やわらかい歯ブラシで歯茎との境目を丁寧に磨き、フロスは歯茎の中へ強く押し込まず、定期的にスケーリングを受けて歯石をためないようにします。
食品医薬品安全処の承認情報によると、ワルファリンを飲んでいる間は、血液凝固検査を定期的に受けて用量を調整する必要があります。普段より歯茎の出血が増えたり、なかなか止まらなかったり、あざや鼻血まで増えたりした場合は、薬の効果が強まっている可能性があるため、処方した医師にすぐ伝えます。
薬のせいで歯茎が腫れたり厚くなったりすることもありますか?
一部の薬を飲んでいる間に、歯茎が腫れやすくなったり、厚くなって歯を覆っていったりすることがあります。疾病管理庁が歯茎の状態に影響しうると挙げている薬は、降圧薬、抗けいれん薬、免疫抑制薬、経口避妊薬です。同じ薬を飲んでもすべての人にこうした変化が起きるわけではなく、プラークと歯石を減らして炎症を抑えることが歯茎の変化を減らすのに役立つため、口腔衛生が特に重要です。
歯茎が厚くなると、歯ブラシが届かない隙間ができ、プラークがさらにたまる悪循環に陥ります。この場合は、スケーリングと歯茎の治療で炎症を減らし、薬の変更が必要かどうかは処方した医師が判断できるよう、歯科の所見を伝えます。厚くなった歯茎が治療後も残る場合は、歯茎を整える手術を検討することもあります。
歯科治療の前に何を伝えるべきですか?
疾病管理庁は、次のような場合、スケーリングのような簡単な処置の前でも歯科に伝えるよう案内しています。服用中の薬の名前と用量を書いたリストや薬の袋を持参すると、歯茎の出血に関係する薬を歯科に正確に伝えられます。
- アスピリン、ワルファリンなどの抗凝固薬・抗血小板薬を服用している
- 肝硬変、肝がん、白血病、血小板減少症、抗がん治療など、血小板が減る状態
- 人工心臓弁、人工関節などで予防的な抗菌薬が必要な場合
- コントロールされていない高血圧や糖尿病
- 骨粗しょう症治療薬の服用(抜歯・インプラントの前に特に重要)
薬を飲んでいる人の歯茎ケアのコツは何ですか?
長く薬を飲んでいる人ほど、歯茎の状態が薬の効果と絡んで変わりやすいため、定期検診の間隔を短めにするのがよいでしょう。歯周病の治療を受けたことがあれば、3〜6か月間隔のメンテナンスが推奨されます。新しい薬を始めた時や用量が変わった時は、次の歯科受診の際に必ず伝えます。
出血が心配で歯みがきをおろそかにすると、かえって炎症が大きくなり、出血が増えます。やわらかい歯ブラシと適切なサイズの歯間ブラシで、力を抜いて継続して磨くことが、薬を飲んでいる人にとって最も安全な歯茎ケアです。複数の医療機関から薬を処方されている場合は、歯科の診察で飲んでいるすべての薬を漏れなく伝え、鎮痛薬や抗菌薬を新たに処方された時も、今飲んでいる薬と一緒に飲んでよいか確認します。
よくある誤解と事実
誤解: 歯茎から血が出るので、血栓予防薬を数日やめてから歯科に行けばよい
抗凝固薬や抗血小板薬を自己判断でやめると、血栓のリスクが高まるおそれがあります。薬の調整が必要かどうかは、処置の必要性と出血のリスクを考慮して、処方した医師と歯科がともに決めます。
誤解: 薬が原因の歯茎の変化は、ケアしても意味がない
薬が影響していても、プラークが少ないほど歯茎の変化は軽くなります。歯みがきとスケーリングで炎症を減らせば、腫れと出血を減らせます。
よくある質問
アスピリンを毎日飲んでいますが、スケーリングを受けてもよいですか?
スケーリングは受けられますが、処置の前にアスピリンを飲んでいることを必ず伝える必要があります。歯科では出血の程度を見ながら処置の範囲を分けたり、止血により注意を払ったりし、薬の調整が必要かどうかは処方した医師と相談して決めます。
ワルファリンを飲んでいますが、最近歯茎の出血が急に増えました。
歯茎の炎症がひどくなったか、薬の効果が強まった可能性があります。歯科で歯茎の状態を確認するとともに、処方した医師にも伝えて、血液凝固検査が必要かどうか判断してもらいます。
抗がん治療中ですが、歯茎から出血します。
抗がん治療は血小板を減らし、小さな傷でも血が止まりにくくなることがあります。歯科処置は血液の数値を確認してから行うのが安全なので、まず担当医に相談し、自宅では非常にやわらかい歯ブラシで軽く磨きます。
骨粗しょう症の薬を飲んでいますが、歯茎の治療を受けてもよいですか?
スケーリングのような歯茎の治療は一般に受けられますが、抜歯やインプラントのように骨が露出する処置は、顎骨壊死のリスクがあるため注意が必要です。薬の名前と服用期間を歯科に伝えて治療計画を立てます。
降圧薬を変えてから歯茎が腫れているようです。
一部の降圧薬は歯茎の状態に影響することがあります。薬を自己判断でやめず、歯科で歯茎の状態を確認してもらい、その所見を処方した医師に伝えて、薬の調整が必要かどうか相談します。