歯茎から出血する時のデンタルフロスの使い方と、歯間ブラシとの違い
デンタルフロスは、歯ブラシが届かない歯と歯の間や歯茎の溝のプラーク(歯垢)を落とす道具です。韓国の疾病管理庁は、歯周病は多くの場合歯と歯の間から始まるため、1日1回以上、フロス、歯間ブラシ、口腔洗浄器などの道具を使うよう勧めています。フロスは歯の側面に沿わせてゆっくり上下に動かし、歯茎の中へ強く押し込んだり引っ張ったりしません。使い始めに出血するのは、その部分に炎症があるサインであることが多く、やさしく使い続けると出血は通常減っていきます。
要点
| 歯間ケアの頻度 | 歯周病は通常歯と歯の間から始まるため、1日1回以上フロスや歯間ブラシなどを使います (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル) |
|---|---|
| フロスの使い方 | 歯の側面に沿わせたあと、上下にゆっくり動かして歯垢(バイオフィルム)を落とします (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル) |
| 注意点 | 強く入れたり引っ張ったりすると、歯茎を傷つけることがあります (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル) |
| 歯の間が広がるか | フロスは歯が生えてから使え、歯の間を広げることはありません (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル) |
| 使う順序 | 歯みがきのあと、歯間ブラシやフロスで歯と歯の間をもう一度磨きます (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル) |
歯みがきだけでは、なぜ足りないのですか?
歯ブラシの毛先は、歯の外側、内側、噛む面はよく磨けますが、隣り合う歯が接する側面や、その下の歯茎の隙間までは入りにくいものです。疾病管理庁は、フロスを歯と歯の間や歯肉溝(歯と歯茎が出会う溝)を清潔にする道具と説明しています。
歯周病は、まさにこの歯と歯の間から始まることが多くあります。歯みがきの時に出血する場所が主に歯と歯の間であれば、どれだけ丁寧に歯ブラシで磨いても、その部分のプラークは残っている可能性が高いです。歯みがきのあとにフロスや歯間ブラシでもう一度磨く習慣が、歯茎の出血を減らす近道です。
フロスはどのように使いますか?
フロスは十分な長さに切って両手の中指に巻き、親指と人差し指で短く持って調整します。指に巻きにくい場合は、フロスの両端を結んで輪にし、指や手のひらに掛けて使ってもよいと疾病管理庁は案内しています。持ち手付きのフロスを使う方法もあります。
最初は鏡を見ながら前歯から練習し、慣れたら奥歯へ広げていきます。すべての歯の間を一度に行うのが難しければ、出血しやすい場所や食べ物が挟まりやすい場所から毎日行うだけでも、歯茎の出血を減らすのに役立ちます。
- 歯の間の接触部にフロスを当て、前後にそっと動かして通す
- 片方の歯の側面にフロスを沿わせ、歯茎の溝のすぐ下までやさしく下ろす
- 歯の面に沿ってゆっくり上下に動かし、プラークを落とす
- 同じ隙間で反対側の歯の側面も同じように磨く
- 次の隙間に移る時は、きれいな部分に替える
- 歯茎の中へ強く押し込んだり、弾くように引き抜いたりしない
フロスを使うと出血しますが、使い続けてよいですか?
フロスを使い始めた時に、複数の歯の間から出血することはよくあります。フロスが歯茎を傷めたというより、これまでプラークが残って炎症を起こしていた歯茎が、わずかな刺激で出血するのです。力を抜いて歯の面に沿ってやさしく使う限り、フロスは使い続けるのが正しいです。
継続して使うと炎症が落ち着き、出血も減るのが一般的です。反対に、丁寧に使っても同じ場所から出血し続ける、フロスが引っかかって裂ける、その場所が腫れて痛むといった場合は、歯石、むし歯、被せ物の境目の問題がある可能性があるため、歯科で確認してもらいます。
フロスと歯間ブラシは、どちらを使えばよいですか?
歯が密に接していて隙間が狭い場所にはフロスが適しています。歯茎が下がって歯の間が広がった場所や、奥歯の根の間のように大きな隙間がある場所は、歯間ブラシのほうがよく磨けます。同じ口の中でも、場所によって合う道具は異なることがあります。
疾病管理庁は、歯間ブラシを選ぶ際には、歯の両側面を十分に磨けるサイズを選び、奥歯にも届くよう曲がった製品がよいと説明しています。持ち手を持って3、4回繰り返し動かし、無理に押し込まないこと、歯茎が痛む場合はサイズを替えること、ワイヤーが曲がって歯に擦れる場合は新しいものに交換することが案内されています。
インプラントや被せ物がある場合は、どう手入れしますか?
疾病管理庁は、インプラントの周囲は太めのフロスでインプラントの間と歯茎との境目を磨くと炎症予防に効果的であり、水圧を利用するウォータージェットも役立つと案内しています。インプラント周囲の歯茎から出血したり腫れたりする場合は、インプラント周囲に炎症が起きているサインのことがあるため、自宅でのケアとは別に歯科で状態を確認してもらいます。
ブリッジのように複数の歯がつながった補綴物は、通常のフロスが間に入らないため、先端が硬いフロスや歯間ブラシのように補綴物の下を通せる道具を使います。どの道具が合うかは、定期検診の時に歯科で実際に見せてもらうよう頼むのが確実です。
よくある誤解と事実
誤解: フロスを使うと歯の間が広がる
疾病管理庁は、フロスが歯の間を広げることはないと説明しています。フロスのあとに隙間が大きく見える場合は、腫れていた歯茎が落ち着いた結果であることが多いです。
誤解: フロスで出血するのは歯茎が傷ついているからなので、やめるべきだ
最初に出る血は、大部分がすでにあった炎症によるものです。やさしく続けて使うと炎症が減り、出血も減ります。
よくある質問
フロスは1日のうちいつ使うのがよいですか?
歯みがきのあとにフロスや歯間ブラシでもう一度磨く順序が推奨され、1日1回以上使えば十分です。1回だけなら、夜の間にプラークがたまりやすいため、就寝前がよいでしょう。
子どももフロスを使うべきですか?
疾病管理庁は、歯が生えてからフロスを使えると案内しています。子ども自身では難しいため、保護者が持ち手付きフロスなどで代わりに行い、歯の間に食べ物がよく挟まる場所から手入れします。
特定の歯の間でフロスが引っかかって裂けます。
その場所に歯石がある、むし歯で歯の面がざらついている、詰め物や被せ物の境目が浮いている、といった可能性があります。同じ場所で繰り返す場合は、歯科で確認してもらいます。
歯間ブラシのサイズはどう選びますか?
力を入れなくても入り、入れた時にブラシが歯の両側面に触れるサイズが適しています。入らないのに無理に押すと歯茎を傷めるため、1段階小さいものに替え、場所によってサイズが違う場合は複数のサイズを併用します。
口腔洗浄器だけでもよいですか?
疾病管理庁は、フロス、歯間ブラシ、口腔洗浄器を歯の間のケア用具としてあわせて紹介しています。どの道具が自分の歯の間に最も合うかは、歯科で歯茎の状態を見て案内してもらうのがよいでしょう。隙間の大きさや補綴物の有無に応じて、フロス、歯間ブラシ、口腔洗浄器を組み合わせて使ってもかまいません。