ズキズキする歯痛ガイド:脈のように拍動する痛みが生じる場合と見分け方
ズキズキする歯痛とは、痛みが脈のように一定の拍子で打つ感じをいいます。歯の神経の炎症である歯髄炎でよくみられますが、片頭痛とともに来る歯痛や、心臓の循環の問題から来る歯痛も、似たように感じられることがあります。一緒に現れる症状を確認すれば、どの診療科に行くかを決める助けになります。
要点
| 歯髄炎の痛み | 鈍い、またはうずくような痛みで、脈打つ感じがすることがある (出典: 疾病管理庁(질병관리청)国家健康情報ポータル) |
|---|---|
| 筋性歯痛 | 比較的一定で鈍く、拍動がない (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル) |
| 神経血管性歯痛 | 脈打つようで、痛みの間に無痛期がある (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル) |
| 心臓性歯痛 | 運動するとひどくなり、胸・のどの前側・肩が一緒に痛む、心臓の検査が優先 (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル) |
| 根の先の急性歯周炎 | 噛むと痛みが強くなり、歯が浮く感じがあり、叩くと敏感 (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル) |
ズキズキする歯痛は、どのような原因で現れますか?
疾病管理庁の国家健康情報ポータルは、脈打つ感じを、歯髄炎、神経血管性歯痛、心臓性歯痛の特徴としてあわせて紹介しています。同じズキズキでも、原因が歯の中にある場合も、歯の外にある場合もあるという意味です。
反対に、あごの筋肉から来る筋性歯痛は、痛みが比較的一定で鈍く、拍動がないという点で区別されます。ズキズキがあるかないかだけでも、原因の候補をある程度絞り込めます。
根の先の周囲に急性の炎症が生じると、じっとしていても中程度以上の痛みが生じ、噛むとひどくなります。このときも、脈に合わせてうずくような感じを訴えることが多いです。
歯髄炎のズキズキには、どのような特徴がありますか?
歯髄炎の痛みは、主に鈍い、またはうずくような様相で、脈打つ感じがすることがあります。軽いと押されるようで、ひどくなると焼けるような灼熱痛に変わることもあります。
刺激をやめるとすぐおさまる可逆性歯髄炎と違い、不可逆性歯髄炎は、刺激がなくてもズキズキして、夜にも目が覚めることがあります。痛みが耳や頬に広がることもありますが、顔の中心線は越えません。
歯髄炎では、原因の歯を正確に指せないことが多いため、歯科では、打診検査、冷たい刺激・熱・電気刺激への反応、X線で原因の歯を探します。不可逆性歯髄炎なら、神経治療または抜歯が必要です。
可逆性歯髄炎の段階なら、むし歯の部分を取り除いて神経を保護する処置をしたあと、数週間経ってから永久的な修復をします。ズキズキする前の、冷たいものに一瞬しみる段階で治療を始めれば、神経を残せる可能性が高まります。
歯以外の原因とは、どう区別しますか?
歯の検査で異常がないのにズキズキが繰り返されるなら、以下の原因を調べます。とくに心臓に関連する症状は、歯痛より先に確認しなければなりません。
疾病管理庁は、心臓性歯痛は歯痛だけが単独で現れることもあるため注意が必要だと説明しています。心臓の病気の危険がある人が、運動するたびに歯がズキズキするなら、歯科より先に心臓の検査を考えます。
- 神経血管性歯痛:片頭痛に伴い、痛みの間に痛くない時期があり、同じ時間帯に繰り返すこともあります。片頭痛の治療薬で消えるなら、歯の治療は必要ありません。
- 心臓性歯痛:あごや歯から深く広がる痛みが、動くとひどくなり、胸・のどの前側・肩の痛みが一緒に来ることが多いです。
- 筋性歯痛:拍動がなく、原因の筋肉を押すと痛みが増し、その筋肉に局所麻酔薬を注射すると痛みが減るのが特徴です。
ズキズキとともに歯ぐきや顔が腫れたらどうしますか?
歯髄炎が根の先を通って広がると、歯が浮いた感じとともに、噛むときの痛みがひどくなり、歯ぐきや顔が腫れることもあります。疾病管理庁は、熱感があれば抗生物質を使い、膿があれば切開して出すと説明しています。
顔や首が大きく腫れて口が開きにくい場合や、飲み込みにくく悪寒と発熱がある場合は、すぐに診療を受けなければなりません。こうした症状があるときに、鎮痛消炎薬でしのぐと悪化することがあります。
診療までは何をしますか?
痛む側で噛まず、痛みを強める熱いものや冷たいもの、硬い食べ物を避けます。鎮痛薬は、食品医薬品安全処が案内した用法を守り、アセトアミノフェンを含む薬を複数重ねて飲まないようにします。
ズキズキが始まった時刻、運動や活動との関係、頭痛や胸の痛みを伴うかどうかを書き留めておくと、診療科を選ぶ助けになります。運動中に歯痛とともに胸が締めつけられるように痛むなら、運動をやめて、すぐに医療機関を探します。
歯ぐきが腫れて熱感があるなら、その部位を指や舌で何度も押さず、熱い食べ物やお酒のように痛みを強めうる刺激を避けます。毎日3杯以上お酒を飲む人は、鎮痛薬を飲む前に医師や薬剤師に相談するようにというのが、食品医薬品安全処の案内です。
よくある誤解と事実
誤解: ズキズキするなら、必ず神経治療をしなければならない。
神経血管性歯痛のように、歯に異常がないズキズキは、歯の治療が必要ありません。原因の確認が先です。
誤解: 運動するときだけ歯がズキズキするなら、歯の問題だ。
動くとひどくなり、胸・のどの前側・肩の痛みが一緒に来る場合は、心臓性歯痛の可能性があり、直ちに心臓の検査が必要です。
よくある質問
ズキズキする歯痛としみる歯は、どう違いますか?
しみる歯は、冷たい水や風のような刺激があるときに、短く鋭く痛み、刺激がなくなればすぐ止まります。ズキズキは、刺激がなくても脈のように続くことが多いため、神経の炎症がより進んでいる可能性を考えます。
ズキズキが頭痛と一緒に来ます。歯科に行くべきですか?
片頭痛に伴う神経血管性歯痛かもしれませんが、歯の問題が頭痛のように広がることもあるため、まず歯科で歯に異常がないかを確認します。異常がなければ頭痛の診療を受け、片頭痛の薬で良くならなければ、再び歯の問題を調べます。
ズキズキする痛みが、数日で急に止まりました。
神経の壊死が進むと、痛みが自然に和らぐことがあります。疾病管理庁は、痛みが消えても治療しなければ炎症が広がることがあると説明しているため、痛まなくなっても、歯科で神経の状態を確認します。
ズキズキするとき、抗炎症鎮痛薬を飲んでもよいですか?
薬局で買うイブプロフェンのような抗炎症鎮痛薬を、承認された用法どおりに使えます。ただし、消化管出血の危険があるため、抗凝固薬やステロイドを服用中の場合や、毎日お酒を飲む場合は、先に医師や薬剤師に相談します。
胸の痛みがなく、あごと歯だけがズキズキするなら、心臓とは関係ないですか?
必ずしもそうとは限りません。疾病管理庁は、心臓性歯痛は歯痛だけが単独で現れることもあると説明しています。動くとひどくなり、休むと良くなるパターンがあるなら、心臓の検査もあわせて受けてみるのが安全です。