知覚過敏用の歯みがき粉:成分の確認から使用量、歯科に行くべきときまで
知覚過敏用の歯みがき粉は、しみる症状をやわらげる有効成分が入った医薬部外品の歯みがき粉で、韓国の疾病管理庁(KDCA)は、軽い知覚過敏の不快感をある程度減らせると説明しています。選ぶときは、包装で医薬部外品の表示と、効能・効果にしみる症状の緩和が書かれているかを確認し、毛の長さの1/2~1/3ほどを出して、用法どおりに続けて使います。使ってもしみる症状が続く、またはかえってひどくなる場合は、歯みがき粉では解決できない原因があるかもしれず、歯科での診療が必要です。
要点
| 期待できる効果 | 知覚過敏専用の歯みがき粉は、知覚過敏の不快感をある程度減らせ、しみる症状が続くなら歯科での診療が必要です (出典: 疾病管理庁(KDCA)国家健康情報ポータル) |
|---|---|
| 有効成分の例 | 承認情報に、硝酸カリウムを有効成分とし、しみる症状の予防および緩和を効能・効果として記載した医薬部外品の歯みがき粉があります (出典: 食品医薬品安全処(MFDS)医薬品安全ナラ) |
| 購入時に確認すること | 容器・包装の医薬部外品の表記、効能・効果、用法・用量、使用上の注意 (出典: 食品医薬品安全処) |
| 1回の使用量 | 毛の長さの1/2~1/3、満6歳以下の子どもはエンドウ豆大 (出典: 食品医薬品安全処) |
| むし歯予防もあわせて望むとき | フッ素1,000ppm以上を含む歯みがき粉が推奨されます (出典: 食品医薬品安全処) |
知覚過敏用の歯みがき粉は、どのようにしみる症状を減らしますか?
知覚過敏用の歯みがき粉には、しみる症状をやわらげる有効成分が入っています。食品医薬品安全処の医薬品安全ナラにある承認情報を見ると、硝酸カリウムを有効成分とし、効能・効果にしみる症状の予防および緩和を記載した製品があり、同じ製品にむし歯予防用のフッ素やプラーク除去用の研磨成分が一緒に入っていることもあります。
こうした成分は、露出した象牙質に伝わる刺激を減らす方向に働くため、1~2回使ってすぐ効果を判断するより、用法どおりに続けて使ってみるのが一般的です。成分や含有量は製品ごとに異なるため、同じ知覚過敏用の歯みがき粉でも、包装の裏面にある有効成分の表を比べて選びます。
知覚過敏用の歯みがき粉は、しみる感じをやわらげるためのケア手段です。すり減ってえぐれた歯の付け根を再び埋めたり、むし歯やひびの入った歯を治したりする機能はありません。
知覚過敏用の歯みがき粉は、どう選べばよいですか?
食品医薬品安全処は、歯みがき粉を買うとき、容器や包装に医薬部外品という表記があるかを確かめ、効能・効果、用法・用量、注意事項を確認するよう案内しています。しみる症状が目的なら、効能・効果の欄に、しみる症状の予防や緩和が書かれているかが最初の基準です。
むし歯ができやすいほうなら、フッ素が1,000ppm以上入った製品が推奨されます。歯ぐきがよく腫れる人は、歯ぐきの病気を予防する成分も入った製品を選ぶこともできます。子どもの使用年齢の制限が書かれた製品もあるため、家族で共用する歯みがき粉なら、注意事項の欄を必ず読みます。
知覚過敏用の歯みがき粉は、どう使えばよいですか?
食品医薬品安全処の基準では、1回に出す量は毛の長さの1/2~1/3ほどが適当で、歯ブラシを水で濡らさずにそのまま磨くのがよいとされています。たくさん出してもしみる症状が早く減るわけではなく、使用後は口の中を十分にすすぎます。
しみる部位は、歯と歯ぐきが接する歯の付け根であることが多いため、その場所を磨き残さないようにしつつ、強くこすらず、短くやさしく磨きます。歯みがき粉の効果を得ようと力を入れて磨くと、かえって歯の付け根の摩耗が進み、しみる原因が大きくなることがあります。
1日の使用回数は製品の用法・用量に従い、就寝前の歯みがきには欠かさず使うのがよいです。知覚過敏用の歯みがき粉の効果を確かめるには、一定期間、同じ製品を替えずに使うほうが判断しやすくなります。
知覚過敏用の歯みがき粉を使っても治らないときは、どうしますか?
食品医薬品安全処に承認された知覚過敏用の歯みがき粉の注意事項には、しみる症状が続く、または悪化する場合は歯科医に相談するよう求める文言が入っています。疾病管理庁も、知覚過敏用の歯みがき粉を使ってもしみる症状が続くなら、歯科を受診するよう案内しています。
使用後に口の中がひりひりする、唇や顔が腫れるなどの刺激反応が出たら、すぐに使用をやめ、医師、歯科医師、薬剤師に相談します。
受診するときは、どの知覚過敏用の歯みがき粉を、どれくらいの期間、1日に何回使ったかを伝えるとよいでしょう。歯科では、この情報をもとに、歯みがき粉によるケアだけを続けるのか、フッ素バーニッシュのような塗布処置やレジン充填に進むのかを決めます。歯みがき粉で症状が少し減ったなら、その状態を保ちながら歯科の処置を加える方法も可能です。
歯みがき粉だけでは解決しないしみる症状は、どんな場合ですか?
下のような場合は、歯みがき粉を替えながら我慢するより、原因を治療してはじめてしみる症状が減ります。歯みがき粉でしみる症状が一時的に隠れると、その間にむし歯やひびが進行することもあるため、知覚過敏用の歯みがき粉を使い始めたなら、次の検診のときに必ずその事実を伝えます。
- 歯の付け根が、爪が引っかかるほど深くえぐれている場合
- むし歯やひびの入った歯がしみる原因である場合
- 歯周病で歯ぐきが下がり続けている場合
- 冷たい刺激がなくてもひとりでに痛む、または夜に痛みが強い場合
- 詰め物や被せ物の境目が開いている場合
よくある誤解と事実
誤解: 知覚過敏用の歯みがき粉を長く使えば、えぐれた歯がまた埋まる
知覚過敏用の歯みがき粉は、しみる感じをやわらげるだけで、すり減ってなくなった歯を復活させはしません。深くえぐれた部分は、歯科で埋める治療を検討します。
誤解: 歯みがき粉をたっぷり出せば、しみる症状が早く減る
食品医薬品安全処が勧める量は、毛の長さの1/2~1/3です。量を増やすより、用法どおりに続けて使うことが重要です。
誤解: 知覚過敏用の歯みがき粉を使えば、ほかの治療は必要ない
むし歯、ひび、歯周病が原因なら、歯みがき粉では解決しません。使ってもしみる症状が続くなら、歯科で原因を確認する必要があります。
よくある質問
子どもも知覚過敏用の歯みがき粉を使ってよいですか?
製品ごとに使用年齢の注意事項が異なるため、まず包装を確認します。12歳未満は使用前に医師、歯科医師、薬剤師に相談するよう書かれた製品もあり、満6歳以下はエンドウ豆大だけを使い、飲み込まないよう保護者が見守ります。
知覚過敏用の歯みがき粉は、一生使い続けなければなりませんか?
原因が解決してしみる症状がなくなれば、一般的なフッ素入り歯みがき粉に戻してかまいません。しみる原因が残っている人は、症状管理用として続けて使うこともあるため、定期検診で状態を見て決めます。レジン充填や歯ぐきの治療で原因を処置したあとは、しみる症状が再び出ないかを見ながら歯みがき粉を選べばよいです。
一般の歯みがき粉と交互に使っても効果がありますか?
交互に使うことはできますが、効果を判断しにくくなります。しみる症状を減らすことが目的なら、しばらくは知覚過敏用の歯みがき粉を用法どおりに続けて使うほうがよいでしょう。
知覚過敏用の歯みがき粉にもフッ素は入っていますか?
フッ素を一緒に入れた製品は多いですが、含有量は製品ごとに異なります。包装に書かれたフッ素含有量を確認し、むし歯ができやすいほうなら、1,000ppm以上の製品を選びます。
使ってみて効果がなければ、別の知覚過敏用の歯みがき粉に替えればよいですか?
成分の異なる製品に替えてみることはできますが、続けて使ってもしみる症状が変わらないなら、歯みがき粉の問題ではない可能性が高いです。製品を何度も替えて時間を過ごすより、歯科でしみる症状の原因をまず確認するほうがよいでしょう。