親知らずの抜歯時期ガイド:いつ抜き、いつ見送るべきか
親知らずを抜く必要があるなら、口の中に生えてくる20歳前後が最もよい時期です。韓国の疾病管理庁(KDCA、질병관리청)は、このころは抜歯が比較的容易で傷も治りやすい一方、埋伏親知らずは年齢とともに周囲の骨が硬くなり全身疾患の可能性も高まるため、抜歯が難しくなると説明しています。ただし炎症でひどく痛むときはすぐには抜かず、まず炎症を抑えてから日程を決めます。
要点
| 親知らずが生える時期 | 通常10代後半〜20代前半 (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル) |
|---|---|
| 推奨される抜歯時期 | 親知らずが口の中に生える約20歳前後 (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル) |
| 年齢が上がるほど | 周囲の骨が硬くなり全身疾患の可能性も高まって、埋伏親知らずの抜歯が難しくなる (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル) |
| 炎症が強いとき | 炎症をまず抑えてから抜歯、膿があれば切開・排膿が先 (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル) |
| 事前に確認するとよいとき | 妊娠の計画、長期間の歯科治療が難しいとき、手術に影響する薬物・放射線治療を始める前 (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル) |
なぜ20歳前後がよいと言われるのですか?
親知らずは顎骨の中で最も遅く作られる歯で、通常は10代後半から20代前半のあいだに口の中に生えてきます。このころは親知らずの周囲の骨が比較的やわらかく体の回復力も高いため、抜歯が楽で傷も治りやすいです。
疾病管理庁は、埋伏親知らずは年齢が高いほど抜歯が難しくなると説明しています。周囲の骨が硬くなり、年齢とともに高血圧や糖尿病などの全身疾患が生じる可能性も高まるためです。歯科医師が抜歯を勧めたなら、できるだけ早く抜くのがよいというのが公式の案内です。
問題が起きるまで待つとどうなりますか?
痛くないからと先延ばしにしているうちに、手前の奥歯や歯ぐきの骨が傷むことがあります。疾病管理庁は、問題が起きるまで放置すると、周囲の歯と骨の喪失や歯ぐきの損傷が増えると説明しています。
前に傾いた親知らずのせいで手前の奥歯の後ろ側に虫歯ができると、親知らずの抜歯の前後に手前の奥歯の神経治療や被せ物が必要になることもあります。損傷がきわめて大きいと手前の奥歯まで抜くことになる場合があり、抜歯時期を遅らせるほど治療範囲が広がることがあります。
親知らずのあたりの歯ぐきが腫れては引くことを繰り返すのも、抜歯時期を早めるべきサインです。炎症が繰り返されるほど周囲の歯ぐきと骨の状態が悪くなり、後で抜くときの抜歯と回復がより難しくなることがあります。
痛いときにすぐ抜かないのはなぜですか?
親知らずがひどく痛むなら、周囲にすでに炎症が起きている可能性が高いです。疾病管理庁は、炎症が強いときに抜くと治りにくく炎症が周囲に広がることがあるため、強い炎症をまず抑えてから抜歯すると説明しています。
親知らずの周囲に膿がたまっている場合は、切開して膿を出す切開・排膿が抜歯より先です。鎮痛消炎剤を自己判断で飲むと一時的に楽になることもありますが、かえって悪化して救急の状況になることもあるため、痛みが始まったらまず歯科の診察を受けるのが安全です。
どんな状況なら先に抜いておくのがよいですか?
疾病管理庁は、次のような予定があるなら、事前に歯科で親知らずの有無を確認して相談することが望ましいと案内しています。その期間に親知らずの炎症が起きると、治療の選択肢が狭まるためです。
- 妊娠を計画しているとき
- 兵役、留学、長期出張のように、長いあいだ歯科治療を受けにくいとき
- 歯科手術に影響しうる薬物治療を始める前
- 歯科手術に影響しうる放射線治療を始める前
年齢が高いと親知らずは抜かないほうがよいですか?
年齢だけでは決めません。骨の奥深くに埋まっていて症状がなく、神経損傷の危険が大きい場合は、そのままにして定期的に経過を見ることもあります。逆に炎症を繰り返したり、のう胞ができたりした場合は、年齢に関係なく抜歯を検討します。
全身疾患がある場合や、女性で月経・妊娠のような体の変化があるときは、担当の歯科医師と相談して抜歯時期を決めます。服用中の薬と持病を事前に伝えれば、それに合わせて日程を組むことができます。
よくある誤解と事実
誤解: 親知らずは痛くなったときに抜けばよい。
痛いときはすでに炎症が起きていることが多くすぐには抜きにくく、待っているあいだに手前の奥歯や骨が傷むことがあります。抜歯が必要だと診断されたなら、できるだけ早く抜くのがよいです。
誤解: 親知らずは生えたらすべて抜かなければならない。
疾病管理庁は、まっすぐ生えて噛む機能を果たせるなら、必ずしも抜く必要はないと説明しています。
誤解: 年を取ると親知らずの抜歯はまったくできない。
年齢とともに難しくなるだけで、不可能ではありません。全身の状態と埋伏の程度を見て、歯科医師と一緒に決めます。
よくある質問
10代で親知らずを抜いてもよいですか?
歯科が抜歯の必要があると判断すれば可能です。疾病管理庁は、親知らずが口の中に生える20歳前後を最もよい時期としており、正確な時点はX線写真で根の発達と位置を見て決めます。
親知らず4本を一度に抜けますか?
埋伏の程度、全身の状態、回復期間を考慮して、一度に抜くか分けて抜くかを歯科が決めます。両側を一緒に抜くと両側で噛みにくくなるため、日程と食事の計画を一緒に相談してください。疾病管理庁は、抜歯後約1週間は手術部位で噛まないよう案内しています。
試験や旅行の前に抜いてもよいですか?
抜歯後の痛みは1〜2日、腫れは48時間ごろに最も強いため、大事な予定の直前は避けるのがよいです。疾病管理庁は、抜歯後1〜2日は激しい運動や仕事を避け、十分に休むよう案内しています。
親知らずがまだ見えないのに、抜く必要がある場合もありますか?
歯ぐきや骨に埋まった埋伏親知らずは、口の中では見えなくてもX線写真で確認できます。傾きや周囲の状態によって、予防的に抜くことを勧められる場合があります。10代後半の定期検診で親知らずの位置を一度確認しておくと、抜歯時期を計画しやすくなります。
抜歯の時期を逃したらどうすればよいですか?
今からでも歯科でX線写真により、親知らずと手前の奥歯の状態を確認してもらってください。問題がなければ定期的に経過を見て、炎症や虫歯があればそのとき治療の順序を決めます。