あごから出る音のガイド:カクッという音とジャリジャリという音、診療が必要なとき
口を開け閉めするときに、あごからカクッという音や、ジャリジャリと砂をこするような音が出ることを関節雑音といい、疾病管理庁(KDCA)はこれを顎関節症の主な徴候の一つと説明しています。疾病管理庁は、欧米人の約75%が関節音や圧痛などの徴候を1つ以上持つと説明しており、韓国の4,003人の研究では53%が自覚症状を1つ以上持っていました。音だけで痛みがなければ生活管理で様子を見ることもありますが、痛みや開口制限が伴う場合は診療が必要です。
要点
| 関節雑音の意味 | 顎関節症の主な徴候の一つ (出典: 疾病管理庁) |
|---|---|
| 徴候がある人(海外調査) | 欧米人の約75%が関節音・圧痛などの徴候を1つ以上持つ (出典: 疾病管理庁) |
| 自覚症状がある人(韓国の研究) | 4,003人のうち53%が自覚症状を1つ以上持つ (出典: 疾病管理庁) |
| 診断方法 | 臨床症状と徴候が中心、画像検査は補助 (出典: 保健福祉部(国民健康保険日山病院の説明)) |
| MRIが使われる場合 | 関節円板と周囲の軟組織の変化を確認 (出典: 国民健康保険公団) |
あごから音が出るのはなぜですか?
顎関節の中には、下あごの骨の頭と頭蓋骨の間でクッションの役割をする関節円板(ディスク)があります。口を開け閉めするときに、この円板と骨がなめらかに一緒に動けず、ずれてから元に戻ると、カクッという音が出ることがあります。
関節の表面がざらついたりすり減ったりすると、動かすときにジャリジャリ、または砂をこするような音が出ることもあります。あごの音の種類だけで原因を決めつけることはできないため、診察と必要な画像検査であわせて判断します。
カクッという音とジャリジャリという音はどう違いますか?
カクッという音は、口を開け閉めする特定の瞬間に1回ずつ出ることが多く、耳の前に指を当てると、引っかかってから越えるような感触が一緒に来ることもあります。ジャリジャリという音は、動かしている間じゅう続く傾向があり、関節表面の変化と関係することがあります。
どちらの場合も、あごの音が出る側、音が出るタイミング、痛みの有無を記録しておくと診察の助けになります。診察室で音が再現されないときは、携帯電話で口を開ける様子を撮影して持っていくのも役立ちます。
あごの音だけで痛くなければ大丈夫ですか?
顎関節症の徴候はよくあるもので、疾病管理庁は、症状が自然によくなったり、よくなったり悪くなったりを繰り返したりすることもあると説明しています。そのため、痛みや開口制限がなく音だけなら、すぐに装置や手術をするより、習慣と姿勢を管理しながら様子を見ることがあります。
ただし、成長期の青少年なら話が少し違います。保健福祉部の資料で、国民健康保険日山病院の歯科教授は、成長期に顎関節の問題を放置すると顔の非対称や噛み合わせの異常が生じることがあり、この時期は痛みを強く感じないので見過ごしやすいと説明しました。
疾病管理庁が紹介した資料では、顎関節症の患者3,428人の平均年齢は32.9歳で、大半が15〜45歳であり、治療を希望する患者の男女比は1:3〜1:9と女性が多いものでした。若い年代で、あごの音と痛みが一緒に始まったら、習慣の点検を先延ばしにしないほうがよいでしょう。
あごの音が出るとき、診療が必要なのはどんな場合ですか?
音に下の変化が加わったら、関節内の構造や筋肉の状態を確認するために、歯科で診察を受けるのがよいでしょう。とくに、音が出ていたのに突然止まって口が開きにくくなった場合は、先延ばしにしないほうがよいです。
- 音とともに、耳の前や咀嚼筋に痛みが出る
- 口を開けるときに引っかかって、一度に開かない
- 口が最後まで開かない、または閉じにくい
- 音がだんだん頻繁になる、または大きくなる
- 成長期の子どものあごの音とともに、顔の非対称が見られる
あごの音を減らすには、生活で何をしますか?
あくびをしたり大きく笑ったりするときは、口を開けすぎないように手であごを軽く支え、固いものや大きく噛みつく必要のある食べ物は小さく切って食べます。ガムを噛む、片側だけで噛む、頬杖をつくといった、関節に負担をかける習慣も減らします。
疾病管理庁が紹介する顎関節の基本運動は、処方に従って行うよう案内されているため、音が気になる場合は、診療のときに自分に合った運動方法を教わって、家で続けるのがよいでしょう。
よくある誤解と事実
誤解: あごから音が出るなら、関節はすでに壊れている。
関節音はよくある徴候で、痛みや機能制限がなく音だけが出ることもあります。診察で、音とともにほかの症状があるかを見る必要があります。
誤解: あごの音は、わざとあごを動かして音を出せば解消する。
わざと音を出そうとしてあごを繰り返し動かすと、関節と筋肉の負担になることがあります。音を確かめる習慣も減らすほうがよいでしょう。
誤解: あごの音は大人にしか起こらない。
2015年の健康保険の分析で、人口10万人あたりの診療人数は男女とも20代の次に10代が多く、成長期は痛みが弱くて見過ごしやすいという説明があります。青少年にも観察が必要です。
よくある質問
あごの音は、MRIを撮らないとわかりませんか?
診断は主に臨床症状と徴候で行い、画像検査は補助として使います。関節円板の位置を見る必要があるときにMRIが役立つため、必要性は診察のあとに判断します。
片側のあごだけから音が出ます。
片側の関節だけに音が出ることもあります。片側だけで噛む習慣がないか点検し、音が出る側に痛みや開口の変化が伴うかを症状日誌に書きながら見守ってください。
あごの音が出ていたのに止まって、口が開きにくくなりました。
音が止まって開口が減ったなら、関節内の構造が変わった可能性があるため、早めに診察を受けるのがよいでしょう。いつから音が止まったかを覚えておいてください。
あごの音があると、矯正治療は受けられませんか?
矯正前の検診で顎関節の状態を確認し、治療計画に反映します。矯正中にあごの音や痛みが新しく出たら、担当の歯科にすぐ伝えてください。
あごの音を減らす運動は別にありますか?
疾病管理庁は、舌の安静位置、顎関節の回転運動などの基本運動を紹介し、処方に従って行うよう案内しています。音のパターンに合った運動かどうか、診療のときに確認してもらってください。