歯痛のセルフケアガイド:歯科診療までに痛みを悪化させにくくする生活のルール
歯痛のセルフケアは、痛みを刺激しすぎないようにして歯科診療までしのぐ方法にすぎず、治療の代わりにはなりません。原因の歯で噛まず、口の中を清潔に保ち、鎮痛薬は承認された用法の範囲内でのみ使います。腫れ、熱、嚥下困難が生じたら、セルフケアをやめて、すぐに診療を受けます。
要点
| しみる歯のケア | やわらかい歯ブラシ、しみる歯用の歯みがき粉、強く・横にみがく習慣を減らす (出典: 疾病管理庁(질병관리청)国家健康情報ポータル) |
|---|---|
| 減らすべき酸性食品 | 炭酸飲料、酸っぱい果物、アルコール飲料、ヨーグルト (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル) |
| 噛んではいけないもの | 氷、ボールペン、爪のように硬いもの (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル) |
| 筋性歯痛のケア | ストレス管理・リラックス、温湿布などの物理療法、正しい姿勢 (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル) |
| 鎮痛薬の原則 | アセトアミノフェンを含む薬は一度に1種類、効かないからと勝手に増量しない (出典: 食品医薬品安全処(식품의약품안전처)) |
歯痛があるとき、食べることや噛むことはどうしますか?
痛む歯の側で噛まないのが、いちばん基本です。反対側で噛みますが、片側だけで長く噛む習慣が定着しないよう、診療を受けたあとは元に戻します。
疾病管理庁は、歯髄炎があるなら硬い食べ物を避け、ひびの入った歯があるなら氷・ボールペン・爪のように硬いものを噛まないよう案内しています。ナッツ、硬いあめ、氷は、歯痛がある間はとくに避けます。
冷たいものや熱いものでひどく痛むなら、ぬるい温度の食べ物を選びます。むし歯が象牙質まで進むと、甘みに敏感になることがあるため、甘い食べ物や飲み物も減らします。
噛むのがつらくて食事を抜いてしまうなら、おかゆやスープのようにやわらかくぬるい食べ物で食事をとります。痛む側に食べ物が残らないように、食後はまず水ですすいでから、やさしく歯をみがきます。
歯みがきと口の中のケアはどうしますか?
痛いからと歯みがきを飛ばすと、プラークや食べ物がたまって、炎症が悪化することがあります。やわらかい歯ブラシで痛む部位をやさしくみがき、歯の間に挟まった食べ物は、デンタルフロスや歯間ブラシで慎重に取り除きます。
疾病管理庁は、しみる症状があるときは、やわらかい歯ブラシに替え、しみる歯用の歯みがき粉を使い、強くこすったり横にみがいたりする習慣を減らすよう案内しています。炭酸飲料、酸っぱい果物、アルコール飲料、ヨーグルトのような酸性食品も減らします。
抗菌成分のうがい薬を使いたいなら、専門家に相談します。クロルヘキシジンのうがい薬は、歯と口の中の表面の着色が副作用として承認事項に記載されているため、処方なしに長く使うことは勧めません。
鎮痛薬はどのように使いますか?
薬局で買う鎮痛薬を使うときは、製品に書かれた用法を守ります。食品医薬品安全処は、風邪薬などほかの薬にもアセトアミノフェンが入っていることがあるため、この成分を含む薬は一度に1種類だけ飲むよう案内しています。
お酒を毎日3杯を超えて飲む人、肝疾患のある人、ワルファリンの服用者は、鎮痛薬を選ぶ前に、医師や薬剤師の確認を先に受けます。効かないからと量を増やさず、その代わりに受診を急ぎます。
子どもに鎮痛薬を飲ませるときは、子ども用の製品を選び、年齢より体重を基準に用量を決めるほうがよい、というのが食品医薬品安全処の案内です。薬はもとの容器に入れ、子どもの手の届かない所に置きます。
原因によって、自宅でできることは違いますか?
歯痛の原因が推測できるなら、原因に合ったケアを加えられます。疾病管理庁が原因別に案内しているケアの方法は次のとおりです。原因がはっきりしないなら、歯科の診断を先に受けます。
どの原因でも、ケアを守っても数日以内に良くならない、またはむしろひどくなるなら、セルフケアだけでは解決しない状態とみて、診療を受けます。
- しみる歯:やわらかい歯ブラシとしみる歯用の歯みがき粉、酸性食品を減らす
- 歯髄炎:食後の正しい歯みがき、むし歯を招く食べ物や硬い食べ物を避ける
- 歯周炎:食後の丁寧な歯みがきに、歯間ブラシ・フロスを併用
- ひびの入った歯:片側噛みを直す、硬いものをかじらない
- 筋性歯痛:ストレス管理とリラックス、温湿布、正しい姿勢
- 副鼻腔性歯痛:治療期間中は、飛行機への搭乗のように気圧が低くなる環境を避ける
セルフケアをやめて診療を受けるべきなのは、いつですか?
以下の状況では、セルフケアを続けず、診療を受けます。とくに顔や首が腫れる、または飲み込みにくい場合は、すぐに診療が必要です。
セルフケア中に鎮痛消炎薬だけに頼ると、症状が隠れたまま炎症が大きくなることがあります。セルフケアで痛みが和らいでも、原因の歯は歯科で確認します。
- じっとしていても痛む、または夜に目が覚めるほど痛むとき
- 歯ぐきや顔が腫れて熱が出るとき
- 口が開きにくい、または飲み込みにくいとき
- 歯痛とともに胸や肩の痛みがあるとき
- 鎮痛薬を数日飲んでも良くならないとき
よくある誤解と事実
誤解: セルフケアで痛みが和らいだら、歯科に行かなくてもよい。
痛みが和らいだのは、神経が死にかけているサインのこともあり、原因の歯をそのままにすると、炎症が骨まで広がることがあります。
誤解: 消毒うがいを濃く頻繁にすれば、歯痛が治る。
うがいは原因を治療できず、クロルヘキシジンのうがい薬は歯の着色などの副作用があるため、専門家に相談して使う必要があります。
よくある質問
歯痛があるときの湿布は、温めますか、冷やしますか?
原因によって異なります。疾病管理庁は、あごの筋肉から来る筋性歯痛には、温湿布などの物理療法を案内しています。歯ぐきや顔が腫れる感染性の痛みは、湿布だけでは解決しないため、診療を受けて歯科の案内に従います。
塩水ですすぐと歯痛に役立ちますか?
口をすすいで食べかすを取り除くのには役立つことがありますが、歯痛の原因を治療することはできません。すすいだあとも痛みが続くなら、歯科で原因を確認します。
歯痛があるときに歯みがきをしてもよいですか?
するべきです。やわらかい歯ブラシで痛む部位をやさしくみがき、デンタルフロスで挟まった食べ物を取り除くと、炎症が悪化するのを防ぐ助けになります。歯みがきで出血したり強く痛んだりしたら、診療のときにあわせて伝えます。
歯痛があるときに、コーヒーやお酒は大丈夫ですか?
アルコール飲料は、疾病管理庁がしみる歯の管理で減らすよう案内している酸性食品に含まれ、鎮痛薬と一緒に飲むと、肝障害や消化管出血の危険が高まります。熱いコーヒーは温度刺激で痛みを強めることがあるため、避けるほうがよいでしょう。
セルフケアは何日まで続けてもよいですか?
決まった期間はありませんが、セルフケアは診療を受けるまでの一時的な方法です。食品医薬品安全処は、医師・薬剤師の指示なしに、痛みに対して成人は10日以上鎮痛薬を飲まないよう案内しているため、それよりずっと前に歯科の診療を受けるのがよいでしょう。