ひびの入った歯の痛みガイド:噛むときと力を抜くときに痛む理由と対処
ひびの入った歯の痛みは、噛んだときに一瞬ピリッと鋭く痛み、力を抜くとすぐ消えるのが特徴です。噛むと痛むという点は歯ぐきの炎症と似ていますが、原因が歯の中の神経への刺激だという点が異なります。ひびが歯根のほうへ垂直に深くなると保存が難しく、たいてい抜歯するため、早めに確認するのがよいでしょう。
要点
| 痛みのパターン | 噛むと鋭く痛み、力を抜くとすぐ消える、力を抜くときにさらに痛む反跳痛 (出典: 疾病管理庁(질병관리청)国家健康情報ポータル) |
|---|---|
| 痛みの原因 | 歯髄(神経)への刺激、噛むと痛む歯周炎とは原因が異なる (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル) |
| 垂直破折の治療 | たいてい抜歯、接着性の修復のあとにかぶせる方法は成功率が高くない (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル) |
| 予防の習慣 | 片側だけで噛む習慣の矯正、氷・ボールペン・爪を噛まない、歯ぎしり用装置 (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル) |
| しみる症状との関係 | 歯の亀裂は、しみる歯の原因の1つ (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル) |
ひびの入った歯は、どのように痛みますか?
疾病管理庁の国家健康情報ポータルは、ひびの入った歯の痛みは、主に噛んだときに鋭く現れ、力を抜くとすぐ消えると説明しています。ときには、噛む瞬間より力を抜くときにさらに痛む反跳痛が現れるのが特徴です。
いつも痛むわけではなく、特定の角度で噛んだり、硬い食べ物をかじったりしたときにだけピリッとするため、見過ごしやすいです。硬い食べ物を噛んでいて、突然驚くほど痛み、すぐ治まることが繰り返されるなら、ひびの入った歯を疑ってみることができます。
疾病管理庁は、歯の亀裂を、しみる歯の原因の1つにも挙げています。噛むときの痛みと一緒に、冷たいものにしみる症状が同じ歯に現れるなら、診療のときにあわせて話します。
歯周炎の痛みとはどう区別しますか?
根の先の周囲の急性歯周炎も、噛むと痛みが強くなるという点で、ひびの入った歯と似ています。しかし歯周炎は、じっとしていても中程度以上の痛みがあり、歯を合わせるだけでも痛み、歯が浮き上がった感じがすることが多いです。
ひびの入った歯は、力を入れた瞬間にだけ鋭く痛み、力を抜くとすぐ消える短い痛みだという点が異なります。疾病管理庁は、どちらの痛みも噛むときに現れるが、ひびの入った歯は原因が歯髄への刺激だという点が異なると説明しています。
自分で区別するのは難しいため、歯科では、歯を一部分ずつ噛んでもらったり叩いたりし、冷たい刺激への反応とX線をあわせて確認します。1つの検査より、複数の検査結果を総合して判断します。
ひびの入った歯はどのように治療しますか?
治療は、ひびの方向と深さ、神経の状態によって変わるため、検査結果を見て決めます。神経まで損傷が及んで回復が難しい状態なら、神経治療が必要なことがあります。疾病管理庁は、歯の破折で神経が回復不可能に感染した場合を、神経治療の対象と説明しています。
垂直に割れた歯は、たいてい抜歯します。接着性の修復材でひびをふさいだあとにかぶせる方法もありますが、疾病管理庁は成功率が高くないと説明しています。抜歯のあとは、空いた場所をどう補うかを歯科と相談します。
神経治療を受けた奥歯は、歯を多く削っていて折れやすいため、破折を防ぐためにクラウンをかぶせることが多いです。
ひびの入った歯で噛み続けると、ひびがさらに深くなることがあります。早く見つけるほど、歯を残せる選択肢が増えるため、噛むときのピリッとした痛みを軽く考えないことが、治療結果を左右します。
歯にひびが入らないようにするにはどうしますか?
疾病管理庁は、ひびの入った歯を予防し管理する方法として、次の点を案内しています。すでにひびの入った歯があるなら、同じ習慣を変えることが、ひびがさらに深くなるのを防ぐ助けにもなります。
寝ている間に歯ぎしりをしているかを自分で知るのが難しければ、一緒に暮らす家族に尋ねたり、朝にあごがこわばっていないかを確認したりして、診療のときに伝えます。
疾病管理庁は、歯髄炎とひびの入った歯の管理のどちらでも、歯ぎしりがひどければ歯ぎしり用装置を使うよう案内しています。装置を作るかどうかは、歯の状態と歯ぎしりの程度を見て歯科が決めるため、相談のときに習慣を具体的に話します。
- 片側だけで噛む習慣を直します。
- 氷、ボールペン、爪のように硬いものを噛んだりかじったりしません。
- 歯ぎしりと食いしばりを減らし、必要なら歯ぎしり用装置を使います。
いつ歯科に行くべきですか?
噛んだときのピリッとした痛みが一度でも繰り返されたなら、痛みが消えたあとでも診療を受けるのがよいでしょう。ひびは自然にはくっつかず、噛む力が加わり続けると、さらに深くなることがあります。
じっとしていても痛み始めたり、夜に痛みで目が覚めたりするなら、神経の炎症に進んでいる可能性があります。歯ぐきが腫れる、膿が見える、熱が出るといった場合は、これ以上先延ばしにせず、すぐに診療を受けます。診療までは、その歯の側で噛みません。
よくある誤解と事実
誤解: ひびの入った歯は、時間が経てば自然にくっつく。
歯のひびは自然にはくっつかず、噛む力が繰り返されると深くなることがあるため、歯科での診療が必要です。
誤解: 噛むときにちょっと痛むだけなら、たいしたことはない。
噛むと鋭く痛み、力を抜くと消える痛みは、ひびの入った歯の代表的な特徴です。垂直に深くなるとたいてい抜歯するため、早めに確認します。
よくある質問
どの歯にひびが入ったのか分かりません。
ひびの入った歯は、特定の部位で噛んだときにだけ痛むため、位置を指しにくいことがあります。歯科では、歯を1本ずつ噛んでもらったり叩いたりし、冷たい刺激への反応とX線を総合して、原因の歯を探します。
ひびの入った歯も、神経治療で残せますか?
ひびの方向と深さによります。神経が回復不可能に損傷していれば、神経治療をしてクラウンで保護することもありますが、歯根まで垂直に割れた歯は、たいてい抜歯します。
詰めた歯や神経治療をした歯にもひびが入りますか?
神経治療を受けた歯は、歯髄腔に達するために多く削っていて折れやすいと、疾病管理庁は説明しています。そのため、奥歯のように力を多く受ける歯は、クラウンをかぶせて破折を予防することが多いです。
ひびの入った歯のために鎮痛薬を飲んでもよいですか?
痛みが短く、噛むときにだけ生じることが多いため、鎮痛薬より、その歯で噛まないことのほうが効果的です。痛みが続くなら、承認された用法どおりに鎮痛薬を使いますが、原因の治療のために歯科の診療を先延ばしにしてはいけません。
前歯がぶつかってひびが入ったようです。
外傷で前歯にひびが入ったり割れたりした場合は、見た目に問題がなさそうでも、神経や歯根が傷ついているかもしれません。割れた破片があれば持って、できるだけ早く歯科へ行き、けがをしたあとしばらくは、歯の色や痛みの変化を見守ります。