姿勢があごの痛みを招く理由と、あご・首の基本運動6種
あごは首や肩の筋肉とつながって動くため、頭を前に出したり肩をすくめたりする姿勢が長く続くと、あごの痛みにつながることがあります。韓国の国家健康情報ポータルは、頭が前に出た姿勢、首を前や横に突き出す姿勢、電話を顎と肩の間に挟む習慣を、顎関節症の寄与因子に挙げています。同じ資料は、舌、あご、首、肩の姿勢を整える基本運動6種を紹介しています。
要点
| 姿勢に関する生物学的要因 | 頭が前に出た姿勢 (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル) |
|---|---|
| 姿勢に関する行動要因 | 首を前や横に突き出す、肩をすくめる、電話を顎と肩の間に挟む、口呼吸 (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル) |
| 環境要因 | 過度な画面の使用 (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル) |
| 基本運動6種 | 舌の安静位置、顎関節の回転運動、首を伸ばす運動、首の安定姿勢、首の運動、肩の姿勢 (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル) |
| 運動の回数 | 各6回の繰り返しを1セットとして1日6セット、1つの運動は1分を超えない (出典: 疾病管理庁 国家健康情報ポータル) |
| 避けたい習慣 | 頬杖、横向きで寝る睡眠姿勢 (出典: ソウル大学病院) |
姿勢はあごの痛みとどう関係しますか?
頭が前に出た姿勢が長く続くと首や肩の筋肉が緊張し、その緊張があご周辺の筋肉に伝わって、あごの痛みと頭痛が一緒に現れることもあります。ソウル大学病院の医学情報も、顎関節症で首や肩の痛みが一緒に現れることがあると説明しています。
国家健康情報ポータルは、頭が前に出た姿勢を顎関節症の生物学的な寄与因子に、首を前や横に突き出したり肩をすくめたりする姿勢を行動的な寄与因子に挙げています。ソウル大学病院の医学情報も、悪い姿勢を、心理的ストレスや歯の食いしばりとともに顎関節症を起こす要因と説明しています。
姿勢は、1日に何時間も繰り返される習慣なので、短い治療ですぐに変わるものではありません。国家健康情報ポータルが、あごの運動を1日に何セットかに分けてこつこつ行うよう構成し、物理療法の目標に姿勢の改善を入れているのも、このためです。
あごに負担をかける姿勢や習慣は何ですか?
国家健康情報ポータル、国民健康保険公団、ソウル大学病院の資料が挙げる、姿勢に関する習慣は次のとおりです。1日のうちで最も長くとっている姿勢から点検してみると、変えるべき点を見つけやすくなります。
- モニターやスマートフォンを見ながら頭を前に突き出す姿勢
- 肩をすくめる、または片側に偏って座る姿勢
- 電話を顎と肩の間に挟んで話すこと
- 机に肘をついて頬杖をつくこと
- 横向きで顔の片側を押しつけて寝る姿勢
- 鼻の代わりに口で呼吸する習慣
国家健康情報ポータルが紹介する、あご・首の基本運動とは何ですか?
国家健康情報ポータルは、顎関節症の運動療法として、6つの基本運動を処方に従って行うよう案内しています。各運動を6回繰り返したものを1セットとして1日6セット行い、どこでもできますが、1つの運動を1分以上続けることはしません。
具体的な動作は、公的資料の図と診察のときに受ける説明に従って正確に身につけるのがよいでしょう。運動中に痛みが強くなる動作があれば、中止して次の診察で伝えてください。
- 舌の安静位置を身につける
- 顎関節の回転運動
- 首を伸ばす運動
- 首の安定姿勢
- 首の運動
- 肩の姿勢を整える
生活の中で姿勢をどう変えるとよいですか?
モニターは目の高さに近づけて上げ、スマートフォンは頭を下げるより、手を上げて目の側に持ってくるようにします。椅子に座るときは、お尻を奥まで入れて背もたれに寄りかかり、肩の力を抜きます。
長電話には、電話を肩に挟む代わりにイヤホンを使います。頬杖をつく癖があるなら、手が顔に向かう瞬間に気づく練習をします。国家健康情報ポータルは、過度な画面の使用を顎関節症の環境的な寄与因子に挙げているため、画面を長く見るときは途中で立ち上がり、首や肩をほぐしましょう。
運転するときも、背もたれを倒しすぎず、後頭部がヘッドレストに近くなるように座ると、頭が前に出るのを減らせます。勉強や仕事の最中は、決めた間隔ごとに立ち上がって肩を後ろに回し、あごの力を抜く時間をつくってみましょう。
姿勢を直してもあごの痛みが続く場合はどうしますか?
姿勢の改善には時間がかかり、すでに生じた顎関節の炎症や筋肉痛は、姿勢だけでは解決しないことがあります。国家健康情報ポータルは、顎関節症の物理療法の目標として、あごと首がよく動くように戻すこと、姿勢を整えること、あごに付く筋肉を伸ばして力を調節することを挙げ、運動療法と併せて行うと効果が高まると説明しています。
あごの痛みとともに首や肩の痛みが強い、または腕がしびれる場合は、首側のほかの原因も確認する必要があります。歯科で顎関節を診てもらい、必要に応じてリハビリテーション科や整形外科で首の状態も一緒に見てもらう方法を相談しましょう。
よくある誤解と事実
誤解: あごの痛みはあごだけの問題で、首や肩の姿勢とは関係ない。
国家健康情報ポータルは、頭が前に出た姿勢、肩をすくめること、電話を顎と肩の間に挟む習慣を、顎関節症の寄与因子に挙げています。
誤解: あごの運動は、たくさんするほど早く良くなる。
国家健康情報ポータルが定める基本の運動量は、動作ごとに6回ずつ1日6セットで、1つの動作は1分以内です。回数と動作は処方に従います。
よくある質問
頭が前に出た姿勢だと、顎関節症になりますか?
頭が前に出た姿勢は、国家健康情報ポータルが挙げる顎関節症の寄与因子の一つです。ただし顎関節症は複数の要因が重なって生じるため、姿勢が悪いからといってすべての人にあごの痛みが出るわけではありません。あごの痛みと首の痛みが一緒にある場合は、両方を併せてケアします。姿勢を変えながら、あごの痛みがどう変わるかを記録しておくと、効果を確認しやすくなります。
口で呼吸することも、あごに影響しますか?
国家健康情報ポータルは、口呼吸を顎関節症の行動的な寄与因子に、アレルギー性鼻炎を環境的な要因に挙げています。鼻がよく詰まって口で呼吸しているなら、耳鼻咽喉科で鼻の状態を確認することも、あごのケアに役立つことがあります。口を開けたまま寝て、起きたときに口が乾くことが多ければ、診察のときに一緒に伝えてください。
横向きで寝る姿勢は、あごに悪いですか?
ソウル大学病院の医学情報は、横向きで寝る睡眠姿勢を、頬杖とともに顎関節症を招く習慣に挙げています。片側のあごが押されたまま長く過ごさないよう、枕の高さと寝る向きを変えてみましょう。朝に片側のあごだけがこわばるなら、その側を下にして寝る時間が長くないか確認してみてください。
あご・首の基本運動は、1日のうちいつ行うのがよいですか?
国家健康情報ポータルは、基本のあごの運動はどこでも行えると説明しています。1日6セットを、朝、昼、夜のように分けて生活の中に組み込むと、続けやすくなります。運動中に痛みが強くなったら、中止して歯科に伝えてください。
青少年も、姿勢のせいであごが痛くなることがありますか?
国家健康情報ポータルは、顎関節症の徴候と症状は10代から30代にかけて増えると説明しています。勉強やスマートフォンの使用でうつむく時間が長い青少年なら、早めに姿勢の習慣を点検し、あごの痛みが出たら歯科の診察を受けましょう。机と椅子の高さを体に合わせることから始められます。