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顎関節スプリント(咬合装置)治療ガイド:咬合安定装置と前方再位置装置

顎関節のスプリントは、歯を覆うようにつくった取り外し式の樹脂装置で、正式名称は咬合装置です。疾病管理庁(KDCA)は、咬合装置を顎関節内障や筋筋膜痛の治療でよく使われる方法と説明し、歯ぎしりと異常機能を減らし、歯の摩耗や動揺を防ぐ役割があると案内しています。国民健康保険公団(NHIS)の保険適用外情報ポータルは、咬合安定装置をはじめとする咬合装置の製作と調整を保険適用外の項目に分類しており、費用は歯科ごとに異なります。

公開 2026-11-08 · 更新 2026-11-08 · DentalStatics編集部

要点

装置の形態歯を覆う可撤性(取り外し式)の樹脂装置 (出典: 疾病管理庁)
代表的な種類咬合安定装置、前方再位置咬合装置 (出典: 疾病管理庁)
保険適用外の項目咬合安定装置、即時前方咬合装置、軟性咬合安定装置、前方再位置咬合装置、装置の調整・裏装・再建 (出典: 国民健康保険公団 保険適用外情報ポータル)
装着時間夜に装着する場合が多い (出典: 国民健康保険公団)
併用する治療物理療法・行動療法・薬物療法と併用する場合が多い (出典: 疾病管理庁)

顎関節のスプリントはどんな装置ですか?

スプリントは、上あごまたは下あごの歯全体を覆う薄い樹脂の板で、装着すると上下の歯が直接触れ合わず、装置の上で均等に噛み合います。こうすると、歯ぎしりや食いしばりのときに生じる力が分散され、顎関節と咀嚼筋の負担が減ります。

疾病管理庁は、咬合装置が、歯ぎしりと異常機能を減らし、歯の摩耗と動揺を防ぎ、噛み合わせの関係を整えるために使われると説明しています。装置はいつでも外せるので、歯を削ったり永久的に変えたりしない可逆的治療に属します。

スプリントの種類ごとの違いは何ですか?

国民健康保険公団の保険適用外情報ポータルは、顎関節症に関連する咬合装置をいくつかに分けて案内しています。どの装置を使うかは、痛みが関節から来るのか筋肉から来るのか、関節円板の位置はどうか、歯ぎしりがあるかを見て決めます。

スプリントはどうつくり、どう装着しますか?

まず歯型を取って模型をつくり、その模型の上で装置を製作したあと、口の中で上下の噛み合わせを調整します。国民健康保険公団の保険適用外情報ポータルには、顎関節症に関連する項目として、歯型取りと模型製作も一緒に載っています。

国民健康保険公団は、咬合装置を夜に装着する場合が多いと案内しています。昼にも付けるか、1日に何時間付けるかは、症状と装置の種類によって歯科が決めるので、最初に受け取るときに装着時間を必ず確認してください。装置を受け取った最初の週は、違和感や唾液の分泌の変化があることがあるため、不快な点を書いておき、調整の予約のときに伝えるとよいでしょう。

スプリントをつけている間に注意することは?

装置をつけたあとに痛みがかえって強くなったり、朝に装置を外すと上下の歯がいつものように合わない感じがしたりしたら、次の予約を待たずに伝える必要があります。装置の高さと噛み合わせは、使っているうちに少しずつ変わることがあるため、定期的な調整が必要です。

装置は外して、ぬるま湯とやわらかい歯ブラシで洗い、専用のケースに保管します。熱湯に入れると変形することがあり、ティッシュに包んでおくと捨ててしまいやすいので注意してください。装置だけをつけて、習慣の矯正や運動をしないと、効果が下がることがあります。

スプリントの費用はどう確認しますか?

咬合装置の製作と調整は保険適用外のため、同じ種類の装置でも、歯科ごとに金額が異なります。国民健康保険公団の保険適用外情報ポータルの項目別価格情報メニューで咬合装置の項目を検索し、公開された価格資料があるかをまず確認してみてください。

見積もりをもらうときは、装置の製作費に、型取り、最初の調整、その後の定期調整の費用が含まれるかを分けて尋ねてください。顎関節の診察と保険適用の検査には、別に健康保険の自己負担がつき、領収書に保険適用と適用外が分かれて表示されます。

よくある誤解と事実

誤解: スプリントをつければ、顎関節症が完全に治る。

咬合装置は、関節と筋肉の負担を減らす可逆的治療です。疾病管理庁は、物理療法、行動療法、薬物療法と一緒に使う場合が多いと説明しています。

誤解: 薬局で売っているやわらかいマウスピースも同じだ。

歯科の咬合装置は、型を取って噛み合わせを調整してつくる装置で、種類も症状によって異なります。合わない装置は歯の噛み合わせを変えることがあるため、歯科で確認してから使うほうが安全です。

よくある質問

スプリントは健康保険が使えますか?

国民健康保険公団の保険適用外情報ポータルは、咬合安定装置、前方再位置咬合装置などの咬合装置とその調整を保険適用外の項目として案内しています。顎関節の診察と保険適用の検査には健康保険が適用されるので、領収書で2つの部分を分けて確認してください。

スプリントはどのくらいの期間つけなければなりませんか?

症状と装置の種類によって装着期間が異なり、定期診療で症状の変化を見ながら、装着時間を減らしたり、やめる時期を決めたりします。自分の判断で長くつけたり、急にやめたりせず、歯科の案内に従ってください。

スプリントをつけて寝ると、唾液がたくさん出ます。

スプリントをつけ始めた数日は、違和感のせいで唾液が増えたり、眠りが浅くなったりすることがあります。不快な感じが続くなら、装置の厚みや形を調整できるか、歯科と相談してください。

スプリントが割れたり、ゆるくなったりしたらどうしますか?

ひびが入ったりゆるくなったりした装置は、噛み合わせが変わって、かえって負担をかけることがあるので、つけずに歯科に持っていってください。調整・裏装・再建で直せるか、新しくつくる必要があるかを確認します。

スプリントと歯ぎしり用の装置は同じものですか?

歯ぎしりによる歯の摩耗を防ぐ装置も、咬合装置の一つの形としてつくることができます。顎関節の痛みが一緒にあるかどうかによって、装置の設計と調整方法が変わるため、症状をすべて伝えてください。

関連テーマ

参考資料

  1. 疾病管理庁 国家健康情報ポータル 顎関節症
  2. 国民健康保険公団 保険適用外情報ポータル 疾患別の健康情報:顎関節症
  3. 保健福祉部 顎関節症の健康保険診療状況 報道資料(2016)

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